2022年度第1回実施報告(緊急支援)
2021年度に行ったミャンマー支援(1,200,000円)に続き、2022年度も規模を拡大してミャンマーへの人道支援を実施しています。
第一弾は、在日ミャンマー人有志によるクラウドファンディング「【クーデターから1年】ミャンマーで困窮する人々に医療・食糧支援を。」で集まった15,666,000円の中から日本ミャンマー友好協会(JMFA)に託された3,000,000円を現地で支援しました。
支援対象などについては、
- シャン州など戦闘激化地域での避難民への食糧・医療・教育支援(1,500,000円)
- バゴー管区における失業者、生活困窮者への食糧支援(1,500,000円)
の2つのプロジェクトに分けてそれぞれ内容をご報告します。
但し、関係するボランティアの方々等の安全を考慮し、一部記述があいまいであったり写真にぼかしが入っていることをご承知おきください。 なお、これらとは別に、JMFAに直接寄せられた寄付金3,000,000円についても、現在現地への支援が進められておりますので、近いうちに整理してご報告いたします。
①シャン州など戦闘激化地域での避難民への食糧・医療・教育支援
◆背景:
シャン州やカヤー州など少数民族が暮らす地域では特に激しい空爆や戦闘が常態化しており、避難民が増え続けています。
治安や地理的な問題から公的な支援が届きにくい地域でもあり、現地のボランティアスタッフの話によれば、多くの避難民は十分な食事が取れず、避難キャンプすら自作している状態とのことです。
また、戦闘地域では地雷や不発弾によって避難民が負傷するケースが多発しており、緊急治療を行うための医療支援も緊急に必要とされています。
さらに、避難している子供たちが長期間教育を受けられていないことも深刻な問題となっています。
◆プロジェクト概要
- 活動期間《2022年7月~8月》
- 実施エリア《シャン州、カヤー州、カチン州》
- 対象者《避難民、地雷や不発弾による負傷者、生活困窮者 計600世帯》
- 支援物《食料品、医薬品、教育支援物など》
- 支援額《1,500,000円》
- 寄付団体(日本ミャンマー友好協会JMFA)
②バゴー管区における失業者、生活困窮者への食糧支援
◆背景:
2021年4月9日、バゴーで軍による大規模なデモ隊への攻撃が行われました。これによる市民の犠牲者は少なくとも83名、行方不明者は200名以上と言われています。また多くの若者やCDM参加者が、軍の摘発を恐れてバゴー山脈周辺の地域に身を隠しました。
しかしこの周辺地域は、軍の目が届きにくい反面、街から離れ交通の便が悪く、仕事が少ない貧しい地域でもあります。村人は以前は象のキャンプ ・狩猟・炭焼きなどを生業としていましたが、コロナとクーデターにより更に困窮していました。
CDM参加者がいることで村の出入りは厳しくなり、公的な支援も届きにくくますます生活は難しくなっています。満足な食事にも事欠く中で、衛生環境が悪化する雨季に入り、子どもたちを含め村人の健康状態の悪化は深刻になっています。
このプロジェクトでは要請を受けた3つの村に対して緊急の食糧支援を行いました。
◆プロジェクト概要
- 実施期間《2022年7月~8月》
- 実施エリア《バゴー管区内3つの村》
- 対象者《生活困窮者、CDM公務員710世帯》
- 支援物:《食糧品》
- 支援額:《1,500,000円》
- 寄付団体《一般社団法人 日本ミャンマー友好協会(JMFA)》